茨城県の放射線物質に関して


茨城大学(緊急web)にて、福島原発事故に伴う放射性物質の飛来について注意が促されています。

SNS等にてこうした情報に対して不安・心配が巻き起こっているようです。自分自身も不安でなりません。


ただ、現在の茨城の放射線量、数値は計算してみる必要がありそうです。

茨城県環境放射線監視センターHPによると、その数値は以下の通り。

(2011年03月15日 16時40分の状況)

この時間帯、最も数値が高い地域がひたちなか市堀口の1222nGy/h。
この数値をマイクロシーベルト/時間に単位換算。

一体この数値はどれくらいのレベルなのか。
日本原燃のサイトを参考に比較してみます。
※参考サイト http://www.jnfl.co.jp/monitoring/kaisetsu/spatial-nGyh.html

最も数値の高いひたちなか市堀口を約1マイクロシーベルト/時間とすると
年間で24時間×365日で8760マイクロシーベルト/年。


以上の事実を元に考えると、単純計算でしかないですが、放射線物質が飛来しているという茨城よりも、健康被害が報告されていないブラジルのカラバリ市の方が数値が高い。確かに茨城において通常より放射線量は増加しており、土地によっては時に何倍という数値です。しかし、もちろん今後その数値が変化する可能性を考慮しつつも、決して即危険というわけではなく、「ただちに健康に害があるレベル」とは決していえない。


だから情報や注意に対して、決して過剰に反応することなく、落ち着いて数値をチェックして見極めて判断してほしいと思います。ただでさえ、震災後不安な心を必要以上に追い詰めることがないように。


もちろん、自分は専門家でもなんでもなく、大丈夫だなんて決していえません。放射線対策をすることはしないよりマシ。心的にも安心を得ることができると思います。大学の注意喚起も当然です。


ただ、曖昧な情報に対して、過剰な反応や不安を抱えてしまう様子を見て、少しでもそれを緩和させる必要はある。こんなことくらいしかできないですが。少しでも正確な、明確な情報を得て、必要以上に精神的に不安を感じてしまうことがないようにしてほしいと思います。



以下、参考サイト。

シーベルトという単位について
Gigazine「「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ」


茨城の放射線情報
茨城県環境放射線監視センターHP
→環境放射線監視結果「現在の監視状況」から閲覧可能(アクセス集中のため見られない場合あり)


情報に対する態度に関して
荻上式ブログ「東北地方太平洋沖地震、ネット上でのデマまとめ」